机の部屋

人生最初の記憶というのは
大抵はっきりしないものですが
僕の場合、有力な候補のひとつは

どこかの喫茶店でDr.スランプの
マンガを読んでいた、というもの。



大人になって、おぼろげな記憶をあてに
その場所に行ったら、なんと今でもありました。
しかも、おいしいかった!


机の部屋

机の部屋外観

おそらく岡本でも1、2を争うくらい
昔からやっているお店ですが
レトロ調の喫茶店というよりは
洋食屋さんとの中間のような店構えです。


店舗情報

【住所】神戸市東灘区岡本2-13-16
【電話番号】078-453-4935
【営業時間】9:00~14:00(L.O.13:30) 17:30~21:00(L.O.20:30)
【定休日】不定休



営業時間はお客さんの入り方次第な部分もあるようで、
かなり遅い時間に空いていることもあります。



店内について


大きなカウンターテーブルと
やはり大きな6名がけのテーブル席がひとつ。

机の部屋という名前の通り
テーブルが印象的です。


机の部屋カウンター

机の部屋テーブル席

小さい頃このテーブル席でDr.スランプを読んでいた。
懐かしいなあ。


少し暗めの照明とジャズが相まって
昭和のおしゃれな喫茶店の雰囲気と
木目調のあたたかみが融合しています。


最近のカフェとはまた違った、
懐かしい気分になります。


格安でおいしい料理


表の看板にも書いているのですが
料理メニューが600円~700円、
サラダとドリンクのセットで250円、

あわせても1000円以内とリーズナブル。
それにも関わらずおいしいんですね。

オムライス

オムライスはデミグラスかケチャップか選べます。
こちらはデミグラスソース。


料理好きの人が作った、といった味で
通りいっぺんの喫茶メニューや
マニュアル通りに作ったチェーン店の料理とは
対極にあります。


見た目こそ普通のオムライスですが、
たまごふんわり、ソース濃厚で、
食べていて飽きないです。


食材にはかなり気を使っているようで
なじみの八百屋さんや
地方の親戚から送ってもらったりと
低価格でおいしい料理のために工夫をされています。


サラダ

セットのサラダは
甘めのドレッシングこそ好みが分かれそうですが
野菜は冷たくてシャキシャキ。

昔の店らしく
見た目より味で勝負している感じです。


コンセプトの違うお店を比較するのは
フェアじゃないのを承知で言えば、

おなじ値段を出すのなら、
最近のこぎれいなだけのお店よりも
絶対こっちのほうが美味しい。


飲み物もしっかり


サラダとセットで250円の飲み物、
こういった価格だと

「ついてくるだけありがたいと思え」

といった感じで、薄い紅茶や
作り置きで味が煮詰まっている珈琲を
出すお店も多いですが

机の部屋は、コーヒーと紅茶もおいしいです。
しっかりと淹れてくれている味です。


派手さはないのですが
どちらも香り、風味がしっかりしていて
なおかつ後味がすっきりしています。



コーヒー

テーブルには岡本でよく見かける
イノシシの写真もありました。


紅茶

紅茶のミルクは昔の喫茶店らしく
コーヒー用と同じものですが
まあ、たまにはこれもいいものです。
入れずにストレートで飲んでもおいしいです。


豆や茶葉の種類がいろいろある
といったわけではないので
専門店のように、とことんこだわって飲むよりは
おいしい飲み物をちょっと飲んでほっとする
といった飲み方に向いています。


昔の話も


もうひとつ、おもしろかったのは
お店の人のお話です。

愛媛のご出身ということで
四国について、かなり詳しいです。


また、何十年もやっているお店なので
とんでもなく古いものが置いてあったりします。

オープンリール

オープンリール、って言うのですか。
レコードはたまに見かけますが、これは珍しい。


当時としては、普通だったのかもしれませんが、
これだけ時代が変わると
ちょっとしたタイムスリップというか
非日常の雰囲気すら感じます。


最近できたお店にはない魅力


机の部屋には昔からずっと通っている
という方も多いようですが、
リーズナブルに家庭的でおいしい料理は、
ひとり暮らしの学生にもよさそうです。



ノートパソコンを持ってきて
ひとりで作業とかにはあまり向かないですし、
最近流行りの味や雰囲気とは違いますが、

逆に、
いまどきのお店ではなかなか味わえない
懐かしい気分にしてくれます。


机の部屋、夜の外観

カフェめぐりというと
どうしても駅前の話題のお店に行きがちですが
こういった少し外れにある
静かなお店に行くのもいいものですね。

他にはない雰囲気を味うことができます。

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