机の部屋
人生最初の記憶というのは
大抵はっきりしないものですが
僕の場合、有力な候補のひとつは
どこかの喫茶店でDr.スランプの
マンガを読んでいた、というもの。
大人になって、おぼろげな記憶をあてに
その場所に行ったら、なんと今でもありました。
しかも、おいしいかった!
机の部屋
おそらく岡本でも1、2を争うくらい
昔からやっているお店ですが
レトロ調の喫茶店というよりは
洋食屋さんとの中間のような店構えです。
店舗情報
【住所】神戸市東灘区岡本2-13-16【電話番号】078-453-4935
【営業時間】9:00~14:00(L.O.13:30) 17:30~21:00(L.O.20:30)
【定休日】不定休
営業時間はお客さんの入り方次第な部分もあるようで、
かなり遅い時間に空いていることもあります。
店内について
大きなカウンターテーブルと
やはり大きな6名がけのテーブル席がひとつ。
机の部屋という名前の通り
テーブルが印象的です。
![机の部屋カウンター](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-counter.jpg)
![机の部屋テーブル席](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-table.jpg)
小さい頃このテーブル席でDr.スランプを読んでいた。
懐かしいなあ。
少し暗めの照明とジャズが相まって
昭和のおしゃれな喫茶店の雰囲気と
木目調のあたたかみが融合しています。
最近のカフェとはまた違った、
懐かしい気分になります。
格安でおいしい料理
表の看板にも書いているのですが
料理メニューが600円~700円、
サラダとドリンクのセットで250円、
あわせても1000円以内とリーズナブル。
それにも関わらずおいしいんですね。
![オムライス](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-omeletteRice.jpg)
オムライスはデミグラスかケチャップか選べます。
こちらはデミグラスソース。
料理好きの人が作った、といった味で
通りいっぺんの喫茶メニューや
マニュアル通りに作ったチェーン店の料理とは
対極にあります。
見た目こそ普通のオムライスですが、
たまごふんわり、ソース濃厚で、
食べていて飽きないです。
食材にはかなり気を使っているようで
なじみの八百屋さんや
地方の親戚から送ってもらったりと
低価格でおいしい料理のために工夫をされています。
![サラダ](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-salad.jpg)
セットのサラダは
甘めのドレッシングこそ好みが分かれそうですが
野菜は冷たくてシャキシャキ。
昔の店らしく
見た目より味で勝負している感じです。
コンセプトの違うお店を比較するのは
フェアじゃないのを承知で言えば、
おなじ値段を出すのなら、
最近のこぎれいなだけのお店よりも
絶対こっちのほうが美味しい。
飲み物もしっかり
サラダとセットで250円の飲み物、
こういった価格だと
「ついてくるだけありがたいと思え」
といった感じで、薄い紅茶や
作り置きで味が煮詰まっている珈琲を
出すお店も多いですが
机の部屋は、コーヒーと紅茶もおいしいです。
しっかりと淹れてくれている味です。
派手さはないのですが
どちらも香り、風味がしっかりしていて
なおかつ後味がすっきりしています。
![コーヒー](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-coffee.jpg)
テーブルには岡本でよく見かける
イノシシの写真もありました。
![紅茶](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-tea.jpg)
紅茶のミルクは昔の喫茶店らしく
コーヒー用と同じものですが
まあ、たまにはこれもいいものです。
入れずにストレートで飲んでもおいしいです。
豆や茶葉の種類がいろいろある
といったわけではないので
専門店のように、とことんこだわって飲むよりは
おいしい飲み物をちょっと飲んでほっとする
といった飲み方に向いています。
昔の話も
もうひとつ、おもしろかったのは
お店の人のお話です。
愛媛のご出身ということで
四国について、かなり詳しいです。
また、何十年もやっているお店なので
とんでもなく古いものが置いてあったりします。
![オープンリール](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-openReel.jpg)
オープンリール、って言うのですか。
レコードはたまに見かけますが、これは珍しい。
当時としては、普通だったのかもしれませんが、
これだけ時代が変わると
ちょっとしたタイムスリップというか
非日常の雰囲気すら感じます。
最近できたお店にはない魅力
机の部屋には昔からずっと通っている
という方も多いようですが、
リーズナブルに家庭的でおいしい料理は、
ひとり暮らしの学生にもよさそうです。
ノートパソコンを持ってきて
ひとりで作業とかにはあまり向かないですし、
最近流行りの味や雰囲気とは違いますが、
逆に、
いまどきのお店ではなかなか味わえない
懐かしい気分にしてくれます。
![机の部屋、夜の外観](http://cafe-kissaten.com/wp-content/uploads/2015/07/tukuenoheya-gaikan02.jpg)
カフェめぐりというと
どうしても駅前の話題のお店に行きがちですが
こういった少し外れにある
静かなお店に行くのもいいものですね。
他にはない雰囲気を味うことができます。
スポンサーリンク
最近のコメント