コーヒーをブラックで苦いまま飲めるため大切なこと
前回の記事で、
「できればコーヒーはブラックのほうがいい」
ということを書きましたが、
「飲めない」
という人も多いです。まあ苦いですからね。
「そんなものには興味がありません」というのなら無理に飲む必要はないと思いますが、飲めるようになりたいけど苦みがどうも…、という人もいることでしょう。
それなら、次のことを試してみるといいです。
自分が飲めるコーヒーをさがす
僕はこれが一番大切だと思います。
ブラックで飲めるようになるには慣れも大切ですが、そもそも質が悪いコーヒーだと、いくら慣れてもしんどいです。
おいしいコーヒーを飲まないと、おいしいと感じることは不可能です。
コーヒーに慣れてないとこの点に気づきにくく
「自分は味が分からないから、いいコーヒーなんてもったいない」
と思いがちです。
しかしこれはむしろ逆で、分からないからこそ、よい味のもので慣れるほうがいいと思います。
ここで言うよい味というのは、なにも一杯何千円とかの超高級品ということではなくて、ていねいにいれたコーヒーということです。
苦いブラックコーヒーにがんばって慣れるというより、自分がおいしいと感じるものをはやく見つけるのが理想的ですね。
(写真・「Cafe@812(カフェハイジ)」)
また、自分に合った味を見つけるのも大切です。
コーヒーの味はみんな同じようで、実はかなり違います。
「コーヒーに慣れていないので、飲みやすいものを」
といえば多くの場合、苦みが少なくて軽めの味のものを選ばれると思いますが、そういったコーヒーは酸味が強いことがあり、酸っぱいのが苦手な人はかえって飲みにくいこともあります。
一般的に飲みやすいとされる味でも自分に合っているかは分かりません。
人に聞いて評判のいいお店やコーヒーを選ぶのはとても有効な方法ですが、最終的には自分の好みの問題になります。
まあ、こう書くと「なにを当たり前の話を」となりますが、実際にたくさんの人と話していると、
「ここのコーヒーが一番! あとはダメ」
みたいに自分の主張や好みをごりごりと出してくる人がいます。
そうなるとつい、
「これをおいしいと感じないといけないの?」
みたいに思ってしまうこともありますが、そんな義務はないですよね。
たしかに「良いもの」「そうでないもの」はありますが、それが自分にとって美味しいかどうかを決めるのはやっぱり自分ですから。
どうしていけばいいのか
それで具体的どうするかですが、くわしく教えてくれる人が身近にいないかぎり、いろんなコーヒーを片っ端から飲んでみるしかないでしょう。
もちろん、「ここの○○ブレンドが最高!」みたいな好みがあれば、それが一番わかりやすいのですが、
飲めないのにそんなこと分かるわけない
↓
分からないからマズいコーヒーを選んでしまう
↓
マズいから飲めない
↓
最初にもどる
↓
分からないからマズいコーヒーを選んでしまう
↓
マズいから飲めない
↓
最初にもどる
の無限ループになりやすいです。
したがって、
1.可能であればいろんなカフェや喫茶店にいっていろんなものを飲む、もしくは豆を買ってきて入れてみる。
2.インスタントや缶コーヒーでもいろいろな種類をためすことによって、自分にとって飲みやすい、好みが合うコーヒーをみつける。
2.インスタントや缶コーヒーでもいろいろな種類をためすことによって、自分にとって飲みやすい、好みが合うコーヒーをみつける。
できれば「1.」の喫茶店やカフェ、珈琲豆屋さんなどの専門店が理想ですが、それが無理なら自分がいける範囲でもいいので探してみるといいです。
自分であれこれ選んでいると、そのうちに
「これなら飲める」
「これはおいしいかも」
というものが出てきます。
そうなるとその「飲めるコーヒー」が基準となって、もっと美味しいものはないかとか、味はどう違いがあるのかが分かってきます。
ここまでくると楽しくなってきて、
「コーヒーなんてみんな一緒でしょ?」
↓
「おいしいのとそうでないのがあるよ」
と変わってきて、いつの間にかブラックや、砂糖やミルクをあまり入れないコーヒーが好きになることでしょう。
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そのほかには
個人的には美味しくて自分にあった味を見つけるのが一番大切だと思いますが、ほかに次の方法が考えられます。
すこしだけ砂糖やミルクを入れる
まっさきに思いつく方法だと思います。
いつもたっぷり入れている人は、量を減らすだけでもブラックに近づきます。まあ当たり前ですね。
しかし、この「少しずつ減らす方式」は「少しずつ減らす禁煙」みたいなところがあって、上手くいくかどうかは人によると思います。
僕は入れるならたくさん入れる、入れないなら潔くブラックが好きなので、ちょっとだけ入れることはかえってやりにくいです。
ただ、これはほんとに人によりますし、最終的に「砂糖をほんの少しだけ入れたコーヒーが一番おいしい」というところに落ち着く話も聞いたことがあります。
したがって自分に合ったのを見つけるためにも、試してみる価値はあると思います。
うすくして飲む
これも簡単に思いつきますね。
濃すぎるよりは薄いほうが飲みやすいに決まっているので、これも一度はやってみるといいでしょう。
しかしこれにも落とし穴があって、うすくしたコーヒーは入れ方によっては本来のおいしさがなくなって、中途半端な苦い汁になることがあります。
豆の量をへらしてうすくするのは意外と難しいので、自信がなければ一度ふつうの濃さでいれたコーヒーをお湯でうすめるほうが無難な味になるように思います。
お店で注文するときも、濃さがウリの店で強引にうすめのコーヒーにしてもらうよりは、はじめから軽めで出してくれる店をえらんだほうが確実です。
あと、「濃いのが苦手だからアメリカンで」という人もいるかもしれませんが、アメリカン=薄いとはかぎらないので、そこも知っておいたほうがいいですね。
アメリカンは薄いというよりも軽いといったほうがよく、たしかに苦みは少ないのですが、かわりに酸味が強くでることがあります。
酸味が好きな人にはいいのですが、そうでなければかえって飲みにくいかもしれません。カフェインも多いことがあります。
美味しそうに飲む人に会う
これは意味がないようで、意外と効果があります。
コーヒーをブラックで飲んでみようと思い立ったとき、まわりに
「なんで何もいれないの?」
「そんなん苦いから美味しいわけないよ」
「ばかじゃないの!」
「そんなん苦いから美味しいわけないよ」
「ばかじゃないの!」
と罵倒されながら飲むのと
「おいしいよ!」
「味が分かるんですね」
「すてき! 最高!」
「味が分かるんですね」
「すてき! 最高!」
と言われるのでは、同じものを飲んでも印象はかなり違います。
まわりにブラックで飲んでいる人がいたら話を聞いてみるとか、お店の人と話してみるとか、あるいは単にブラックで飲んでいる人を見るだけでもちょっと効果があります。
まとめ
もちろんどうしても味が合わない人もいると思います。
ストレスを抱えてまで飲む必要はありませんが、案外ブラックコーヒーが飲めない理由は自分が苦手だからだけでなく、そもそも飲んでいるコーヒーがよくない場合もあるので、そこを意識してみるといいです。
薄めたり砂糖やミルクを入れるのが好みならいいのですが、単に「苦いブラックコーヒーを飲めるようにするため」でやっているのなら、もとのコーヒー自体もいろいろと変えてみるといいでしょう。
ブラックのコーヒーは決して口あたりのよい飲み物ではないので慣れるまでは多少のがまんはいるかもしれませんが、無理にがんばるよりも、いろいろな種類や飲み方をためしてみるほうが楽しいと思いますよ。
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タグ:コーヒー
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