アメリカンコーヒーとはどんな意味?カフェインに注意

以前のように、流行っている雰囲気は
まったくなくなったものの、
今でもちょくちょく聞く言葉が

アメリカンコーヒー


1.濃いのが苦手
2.眠れなくなるから
3.なんとなくおしゃれ

まあ、3.は少し昭和の感覚な気もしますが
1.と2.の理由で注文する人は
わりとよくいますね。


薄いコーヒーという意味が
ほとんど定着してしまっているからですが
本来は違うものです。


特にカフェインとの関係が複雑になっていて、
眠れないのを避けるために
アメリカンコーヒーを選んでも
実は逆効果になるケースもあるので注意が必要です。



どういったものか


本来のアメリカンコーヒーとは
浅煎りの豆で淹れた珈琲のことをいいます。

薄いという意味ではありません。


浅煎りって何? って話ですが
これは焙煎という工程の時間を短くしたもの
詳しくはこちらを参考ください。
焙煎の意味を知ってコーヒーの味も知ろう!


上の記事でも述べていますが、
正確にはミディアムローストの豆
(アメリカンローストともいいます)

を使ったコーヒーです。

ミディアムローストは、直訳すると中煎りですが
どちらかというと浅い焙煎です。


味は「薄い」というよりは「軽い」といった感じで
酸味は強いですが、苦味が少なく、
おしゃべりをしながら軽く飲むのにも適しています。


カフェインは焙煎で減っていきますので
浅煎りであるアメリカンコーヒーとは
カフェインの強い珈琲ということになります。


この点は特に誤解されやすいので
知っておいたほうがよいでしょう。

しかし、次のような意味で使われる場合は
カフェインの少ないコーヒーになります。


こんな淹れ方の場合も


先ほどのべたアメリカンコーヒーとは
あくまでも本来の淹れ方ということですが
実際には今でも「薄いコーヒー」
という意味で使われることも多々あります。


よくあるのが、お湯で薄めるやり方ですね。


一度淹れたコーヒーをお湯で薄めるなんて
珈琲通の人にはゆるせん! と思われそうですが

まあカタいことを言わなければ
薄いコーヒーは苦いのが苦手な人
たくさん飲む場合にはありがたいです。


また、お湯を足すのではなく
淹れ方で薄いコーヒーにするお店もあります。
ハンドドリップならではのやり方ですね。

こういった場合、アメリカンコーヒーとは
単に薄いコーヒーという意味になるので
カフェインも少なめになります。


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見分け方はあるの?


淹れ方によってカフェインが多かったり
少なかったりするアメリカンコーヒー、
なんとも意味合いがややこしいです。


自分で淹れる場合はともかく、
お店で注文した場合、どちらの淹れ方なのか?

これを間違えると
「アメリカンにしたのに眠れなくなった、
 もうコーヒー飲めない!」

といったことになりかねません。


本格的にこだわった喫茶店やカフェ、
メニューに「アメリカン」と表記している、
特に「アメリカンブレンド」といった
書き方をしている場合は

本来の意味である浅煎りのコーヒー、
つまりカフェインの多いもの、

あまりコーヒーの味を重視していない
どちらかというと食事中心のお店では
アメリカンコーヒーとはお湯で薄めるもの

という場合が多いですが
あくまでひとつの目安でしかありません。


慣れると味で分かるようになり、
酸味が強く感じると浅煎り、
水っぽい場合は単に薄いコーヒーなのですが

分からなければお店の人に聞くのが一番です。

また、最近はこだわった喫茶店やカフェが
多くなってきているので、
アメリカンコーヒーとは薄いという認識は
以前よりも減ってきているように思います。


カフェインが苦手な人は
素直に「薄めでお願いします」というか
もしあればカフェインレスのコーヒーを
注文するのがいいでしょう。



余談ですが
アメリカンコーヒーとは薄い
ブレンドコーヒーとは濃い
という意味も広まっていますが、

アメリカンとブレンドは
まったく違う要素についての言葉です。


アメリカンコーヒーとは浅煎りなので
反対の意味は深煎り、強いていえば
「イタリアンコーヒー」という言い方をします。


少々ややこしい話になりましたが
なぜこのような意味になったのか
アメリカンコーヒーの由来については
こちらをご覧いただければと思います。
アメリカンコーヒーの由来と英語表記、本当にアメリカのもの?

アメリカと日本では
少し意味合いがことなるようですね。

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