インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーで健康面の違いは?
インスタント食品と言えば「添加物が多くて体に悪い」というイメージはありますし、多くの場合その通りなのでしょう。
しかし、インスタントコーヒーの場合、原材料を見ても「コーヒー」のみなので、これには当てはまらないはず。
ただ、そのわりに「調子が悪くなる、胸やけを起こす」などの話を聞くことがあります。
これはちょっと不思議な気がしますね。しかし、現にそう言っている人がいるからには、そうなのでしょう。
このあたりの原因について考えてみました。
そもそもインスタントコーヒーとは
これは、一度いれたコーヒーの水分をなくして粉末状にしたものです。
「インスタントじゃないコーヒー」はレギュラーコーヒーといいますが、そのあたりの違いについては、こちらで詳しく書いています。
レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの違いと注意点
多くのインスタント食品、また缶コーヒーの場合、そこに添加物を加えることが多く、それが体に悪いといわれるのですが、コーヒーに関しては、単に水分をなくしているだけなので、とくに問題があるようには思えません。
名前に「インスタント」とつくからというだけで、ほかの添加物の入り食品のまきぞえをくらって悪者あつかいされるだとすれば、たいへん気の毒な話です。
これではまるでバイクに乗っているだけで「不良だ!」とか言われているようなものですね。
純粋なインスタントコーヒー(そのまま入れるとブラックになるもの)は、体にいいか悪いかという点でレギュラーコーヒーとの違いはなさそうです。
ただしスティックタイプのカフェオレなどは、缶コーヒー同様いろんな添加物があるので注意が必要なものもあります。
念のため、瓶などに書いてある原材料欄に「コーヒー」のみであるか確認しておくといいです。
そうなると次の疑問として「じゃあコーヒーそのものは大丈夫なの?」というものがあると思いますが、それについてはこちらで書いています。
コーヒーが体に悪い? この3つには注意!
カフェインのとりすぎには気をつけないといけませんが、それ以外は「コーヒーむしろ健康にいい」というのが最近の主流になっています。
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じゃあなぜ調子が悪くなるのか
それでは、冒頭にいったように「インスタントコーヒーを飲むと調子が悪い(レギュラーコーヒーは大丈夫なのに)」ということがおこるのは、どうしてなのでしょう?
はっきりとした原因は分かりませんが、次の理由が考えられると思います。
使っている豆の種類に違いがある
ひとくちに「コーヒー豆」といっても、いろんな種類があります。
レギュラーコーヒーに多く使われるのはアラビカ種といって、風味がよいとされるものなのに対し、インスタントコーヒーはロブスタ種というものがよく使われます。
ロブスタ種は病気に強いなど、育てやすいのがメリットで、そのぶん値段が安いものが多いです。
風味は必ずしも悪いわけではないですが、全体的に苦みが強い傾向があり、それが「飲んだ後もたれる感じ」になるのかもしれません。
インスタントコーヒーでもアラビカ種を使っているものがあるので、そういったものも選ぶのも手です。
古くなって酸化している
いれる前のコーヒーは乾燥しているので日持ちは良いですが、それでも古くなると酸化していきます。
あまり古くなったものは体にいいとは言えないでしょう。酸化したコーヒーは胃に負担がかかります。
インスタントコーヒーはレギュラーコーヒーに比べて酸化しやすいわけでない、というよりむしろ日持ちするのですが、大きな瓶で買ってしまうと、どうしても使いきるまで時間がかかります。
開封した場合は1カ月ぐらいまでに使いきったほうがいいです。
インスタントコーヒーの味が苦手
豆から入れたレギュラーコーヒーにくらべると風味が落ちるのはやむを得ないですし、そういうものと割り切って飲んでいるぶんには大丈夫だと思います。
しかし「インスタントコーヒーはまずい」と思いながら無理に飲んでいると、気持ち悪くなるということが考えられます。
とくにブラックで飲む場合は苦みをダイレクトに感じますからね。味が合わなかったらストレスになるかもしれません。
嗜好品であるコーヒーを、まずいと思いながら飲むのは意味ないとは思いますが、目覚ましのために無理矢理飲んでいる場合もあるかと思います。
それでもストレスを感じながら飲むのは健康にいいとは考えにくいです。
その場合は少しでも口に合う製品を選ぶか、豆からいれるレギュラーコーヒーにするほうがいいですね。
レギュラーコーヒーを入れることができない環境だったら、コーヒー以外の飲み物をためすなどもいいかもしれません。
まとめ
最近ではコーヒーは健康にいいという説が主流ですし、インスタントもそれは同様ですので、過剰に心配する必要はなさそうです。
ただ、あくまで添加物など余計なものが入っていない場合になりますし、そうでなくてもカフェインのとりすぎなどには注意がいるので、むやみやたらに飲んでいいかというと、それはそれで違う話です。
すくなくとも飲んで調子が悪いと感じるなら、なんらかの対策はしたいところですね。
まとめますと
・インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーで健康面の違いをしめすはっきりとした根拠はない
・しかしブラックでない製品や缶コーヒーは添加物が入っていることもあるので原材料は確認したほうがいい
・それでも調子が悪いと感じるなら、違う製品を試してみる
・しかしブラックでない製品や缶コーヒーは添加物が入っていることもあるので原材料は確認したほうがいい
・それでも調子が悪いと感じるなら、違う製品を試してみる
こういうことになります。
カフェインで目覚ましのために無理して飲んだりするのは、ふつうに考えると健康という点ではあまりよくないでしょう。
仕事でしょうがない場面もあるとは思いますが、それが習慣になっているなら注意したほうがいいかもしれませんね。
ぎゃくにおいしいと思って適切な量(1日3杯ぐらいまで)を飲むのは、健康的な習慣といえるので、なるべくそういった飲み方をしたいものです。
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